風俗男性スタッフとして知っておくべきパネマジの功罪
風俗男性スタッフとして知っておくべき
パネマジの功罪
風俗のスタッフになりたいと考えている男性なら、パネルマジック=通称「パネマジ」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。
もしかしたら、あなたもかつてお客として風俗を利用してパネマジで痛い目に遭った経験があるのでは?
そう、パネマジとは本来、風俗のお客様側が使用する専門用語です。
しかし、風俗業界を目指すからにはスタッフにもパネマジの知識は必要不可欠です。
なぜなら、風俗業界は客商売ですから。お客様がお店や女の子に何を求めているのかを把握しておかなくては満足なサービスを提供できません。
そこで今回は風俗業界永遠のテーマとも言うべきこのパネマジについての定義やリスク、写真を加工する意義について解説してみたいと思います。
パネマジ=「写真加工」は誤解です
まず大前提として、なぜ写真を加工するのかについてお話します。
パネマジ=「写真加工」と思っているとしたら、それは誤解です。
今の時代、在籍写真に手を加えていないお店はむしろ皆無と言っていいでしょう。美肌にしたり、目立つキズやホクロ、シミなどは消したりして必要最小限の写真加工を施しているのが普通です。
風俗が在籍女性の写真を加工するのには、こんな正当な理由があります。
キャストの身バレ防止のため
風俗勤めが知人にバレてしまうことは、風俗嬢にとって致命的。多くの場合、女の子はお店を辞めざるを得なくなり、収入を経たれてしまうことになります。そうなるとお店の売上も減ってしまうため、スタッフにとっても死活問題です。
風俗嬢の在籍写真を修整・加工する目的のひとつは、このキャストの身バレを防ぐことにあります。
例えば、どんなに「目隠し」や「口隠し」でごまかしても、ホクロの位置などちょっとした特徴で本人だと特定されてしまうことがあります。この場合、いっそホクロを消してしまうなどの修正が行われたりします。
こうした最低限の写真加工が行われるのは、風俗業界ならではのやむを得ない事情です。風俗スタッフなら、キャストを守るために積極的に行った方がいいでしょう。
キャストのプロモーションのため
繰り返しますが、今や写真加工はどこでも当たり前に行われています。
これは風俗業界に限ったことではありません。広告ポスターや芸能人のグラビアなども修正を加えていない媒体はないでしょう。
なぜ、手間や人件費をかけてまで修正作業をするのか。
単純に言えば、その方が「売れる」からです。
例えば、レストランの食品サンプルやメニュー写真を想像してみてください。実物よりも見栄えがいいケースがほとんどですよね。それと同じことです。
どんなに実物が可愛くても、「写真映り」が悪くてはお客様のウケも悪くなってしまいます。その場合、消費者=お客様の目を惹きやすくするために写真加工を施すことになるのです。
肌が荒れている場合⇒肌のキメを滑らかにする
下着のサイズが合ってなくて美乳が目立たない場合⇒胸を少し盛る
ポーズによってお腹の肉が目立ってしまう場合⇒ウエストを少し削る……etc.
そのように加工した方が、女の子は指名が増えて稼げるようになります。
風俗嬢はお店にとって言わば“商品”です。女の子が売れればスタッフの評価が上がりますし、お店が潤います。だから見栄えを良くするのです。
行き過ぎた修正が「パネマジ」につながる!
このように、写真の加工自体は必要悪とも言えるものです。
しかし、何事も行き過ぎは禁物。過度に加工するとパネマジと判断され、お客様から反感を買います。ひいてはクレームの原因にもなってしまうのです。
上述した「写真加工の目的」で言えば、二番目のケース。
お店側はキャストを売り出したいと思うあまり、ついつい写真加工をやり過ぎてしまいがちです。美容整形と同じで、いったん修正しだすと「あれも、これも」といじりたくなって別人みたいになってしまうケースもよくあります。
しかし、いきすぎた写真加工(=パネマジ)は、長い目で見るとキャストやお店にとってマイナスでしかありません。
例えばあなたがお客様として風俗を利用した際、写真とあまりにギャップがある女の子が出てきたらやっぱり腹が立ちますよね。
風俗の料金は決して安いものではありません。何カ月も貯金して遊びにくるお客様もいらっしゃるのです。それでハズレを引いたら、クレームをつけたくなるのも無理もないというところでしょう。
こうしたクレームがネットですぐ広まってしまうのが現代の怖いところです。
最近の風俗業界では口コミサイトがユーザーの信頼を集めているので、悪評を流されるとお店のイメージダウンになってしまいます。
また、ツイッターなどのSNSも無視できません。パネマジの噂を流されたら、お店の売上に一気に悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
風俗スタッフとして働くからには「お店」と「お客様」の双方が気持ちよくなれる環境を作るバランス感覚が求められます。
とかくお店の一時的な売上やキャストを優先してパネマジに走りがちですが、忘れてはならないのは常にお客様目線を心掛けることです。
もしも自分がお店で遊ぶとして「このパネル写真で選んで、実際にこの女の子が出てきたらどう思うか」をイメージしてみましょう。
風俗嬢の中には、指名客が少ないのを写真のせいにして「もっと盛って欲しい(=修正して欲しい)」と要求してくる子もいます。
しかし、明らかにパネマジになると思ったときはあえて「あまりやり過ぎない方がいいよ」とアドバイスしてあげるのも風俗スタッフの務めです
風俗はあくまでもサービス業であることを忘れず、お客様に寄り添った写真修正に気を配りましょう。
風俗スタッフにはモラルが求められる時代
パネマジにはもっと悪質な例もあります。写真を別人のように加工するのではなく、最初から別人の写真を無断使用するケースです。
この場合、大抵は下着広告などのモデルの顔から上をトリミングしたり、ボカシたりしたりした写真が使われます。また、女性だけを切り抜いて、別写真の背景と合成したりすることもあります。
これらは著作権や肖像権の侵害にあたる可能性が高いと言えます。
こうした悪質行為をしている風俗は違法店が多いため、もしも該当するお店なら求人への応募は考え直した方がいいかも知れません。
こうした悪質なパネマジは、ネットの画像検索で類似写真を見抜ける場合があります。グーグルの画像検索機能が最も精度が高いでしょう。ただし、あまりにも加工されている場合は画像検索を使っても判定できないこともあります。
パネマジに対する風俗レタッチャーの意見
大手風俗グループ『シンデレラグループ』の専属現役レタッチャーが、風俗業界にはびこるパネマジに関してこんな意見を仰っています。
「パネマジはどこまで許容範囲かいう話題がよく出ますが、とても難しい問題だと思っています。
普段何気に撮った写真でも、実際の印象と違っていたりすることはよくあるように、風俗の写真でも必要最低限の調整だけで『写真と全然違う』と感じられてしまう可能性は十分にありえることです。
そういう意味ではどこまでが許容範囲であるか明確な線引きはできません。
ただし別の女性との合成はアウトだと思います。合成がアリになってしまうと、際限なく色々なことができてしまうので。
長い目で見ればパネマジはお店にも女性にもデメリットしかないように思います。
SNSの普及もあり『写真を加工する』という行為自体が当たり前の時代になって、お客様の見る目も肥えてきていますから。
そうなると修正が強いだけでお問い合わせの数も減少する傾向にあるんです。
だから最近では、よりナチュラルな修正を心掛けています。
もっと多くの風俗で、そうした流れになってくれたらと個人的には思いますね。
写真と違ってごまかしの効かない『パーソナル動画』も普及しつつありますから、修正が強い女の子は見比べたら一発でバレちゃうと思いますよ(笑)」